仙台オペラ協会の歴史




第41回〜
2016-(平成28年-)


                     
第41回公演

2016年
(平成28年)
ヘンゼルとグレーテル
指揮:船橋洋介
演出:渡部三妙子














 2016仙台オペラ協会 第41回公演
        9月3日(土)、4日(日)

・・指揮:船橋洋介
・・演出:渡部三妙子
・・管弦楽:仙台フィルハーモニー管弦楽団

 グリム童話に収められた話をもとに作られたオペラ作品。
 ヨーロッパのある村に、貧しいほうき職人の一家が住んでいました。その家に生まれたヘンゼルとグレーテルは、やんちゃ盛りの兄妹。お留守番の最中、言いつけられた仕事もせずに遊んでいたのを母親に見付けられ、森へ苺を詰みに行かされます。しかし、その森には恐ろしい”お菓子の魔女”が住んでいたのです。
 森の奥に迷い込み、帰れなくなってしまったヘンゼルとグレーテル。やがて二人の目の前にお菓子の家が現れます。お腹の空いた二人は、お菓子の家を食べますが、お菓子の魔女に見つかり、捕らわれてしまいます。魔女は、子供を魔法の焼き窯に入れ、お菓子に変えて食べてしまうのです。
 果たして二人は、無事に家に帰ることができるでしょうか・・・


第42回公演

2017年
(平成29年)

フィガロの結婚
指揮:船橋洋介
演出:渡部ギュウ


















 2017仙台オペラ協会第42回公演
       9月2日(土)、3日(日)

・・指揮:船橋洋介
・・演出:渡部ギュウ
・・管弦楽;仙台フィルハーモニー管弦楽団
・・合唱:仙台オペラ協会合唱団


 時はフランス革命前夜の18世紀後半、王侯貴族の横暴に庶民の堪忍袋の緒が、もう切れそうな時節のお話。
 原作は、ポールマルシェが書いた同題の戯曲。もとは芝居だった。貴族をバカにした場面が多いこの劇は、当局から上演禁止になっていた。それをウィーンの宮廷詩人ダ・ポンテがモーツァルトのために脚色し、遂にオペラ「狂おしき一日、あるいはフィガロの結婚」が誕生したそうだ。
 ダ・ポンテは直接的な権力批判を大幅にカットしたが、個性あふれる人物キャラクターや詩の中に、その過激さと人間のサガを下塗りした。そしてモーツァルトの権威嫌いな芸術家魂が漆黒のごとく上塗りされ、鋭い光沢を放つ。まさに人間臭いこのオペラ「フィガロの結婚」は単なる風刺劇ではない。強烈な政治劇であり、今様の人間ドラマなのだ。
 「初夜権?あなたは、その名誉を手に入れるために一体何をしたのか?ただ領主の息子として生まれてきた、それだけじゃないのか!」昨今、偉ぶっているやつらにも云いたい。

 


第43回公演
2018年
(平成30年)

修道女アンジェリカ

カヴァレリア・ルスティカーナ

指揮:佐藤寿一
演出:伊藤み弥















 2018仙台オペラ協会第43回公演
     9月1日(土)・2日(日)公演

・指揮:佐藤寿一
・演出:伊藤み弥
・管弦楽:仙台フィルハーモニー管弦楽団
・合唱:仙台オペラ協会合唱団
    NHK仙台少年少女合唱隊
    石巻メンネルコール
    東北電力ミッターゲッセンコール
    仙台放送合唱団有志

「修道女アンジェリカ」は17世紀イタリアの修道院を舞台に、秘められた過去を持つ或る修道女の苦悩と奇跡を描いた物語です。プッチーニが晩年に創作した「外套」「ジャンニ・スキッキ」と並ぶ<三部作>の一つであり、その中で作曲家本人が最も気に入っていた作品と言われています。登場人物が全て女性という珍しいオペラで、プッチーニならではの美しい叙情的な旋律が特徴です。
「カヴァレリア・ルスティカーナ」とは、<田舎の騎士道>の意味で、19世紀末のイタリアの文学界で新たな潮流となった<真実主義>を代表する小説家ヴォルガの作品を戯曲化したものです。庶民の姿を赤裸々に描いたこのオペラは当時の観客に熱狂的に歓迎され、作曲家マスカーニの名声を一気に高めるものとなりました。愛と嫉妬に翻弄される男と女の残酷な運命が、激しく情熱的な音楽の数々によって見事に表されています。

     
第44回公演
2019年
(令和元年)

メリー・ウィドウ

指揮:末廣誠
演出:渡部三妙子












 2019仙台オペラ協会第44回公演
     9月28日(土)・29日(日)公演

・指揮:末廣誠
・演出:渡部三妙子
・管弦楽:仙台フィルハーモニー管弦楽団
・合唱:仙台オペラ協会合唱団

 舞台は1900年のパリ。舞台は、アドリア海に面する小さな国「ポンテヴェドロ王国」の大使館から始まります。ポンテヴェドロの大富豪だった夫の資産を相続した美しい未亡人ハンナは、今パリを訪れています。彼女の総資産は、何とポンデヴェドロ王国の国家予算をも上回ります。彼女と結婚しようと群がる男たち!もしも、ハンナが外国人と結婚してしまえば、ポンテヴェドロ王国の破産は決定的なのです。そこで、国王の命を受けたパリ駐在大使ツェータ男爵は、かつてハンナと恋仲でありながら、身分の違いで一緒になれなかったダニロ伯爵に白羽の矢を立てます。ハンナとダニロを結婚させ、ポンテヴェドロ王国の危機を回避しようというわけです。
 互いに惹かれあいながら、素直になれないハンナとダニロ。魅惑的なワルツの調べに乗って、近付いてはまた離れてしまう二人の心・・・。
 華やかなパリを舞台に繰り広げられる様々な恋愛模様、コメディータッチで進むお芝居。優雅なワルツ、フレンチカンカン!エンターテインメントとしてもご満足いただけるステージをお届けします。


第45回公演
2021年
(令和3年)

魔笛

指揮:船橋洋介
演出:藤野祐一












 

 2021年仙台オペラ協会第45回記念公演
     9月5日(日)公演

・指揮:船橋洋介
・演出:藤野祐一
・管弦楽:仙台フィルハーモニー管弦楽団
・合唱:仙台オペラ協会合唱団
     NHK仙台少年少女合唱隊

 異国の王子タミーノが大蛇に襲われているところを助けてくれた三人の女性は、夜の女王に仕える侍女でした。タミーノは、夜の女王の娘である王女パミーナが、強力は権力を持つ悪者ザラストロに捕らえられていることを尻、救出に向うことを決意します。侍女たちは、タミーノに「魔笛の笛」を与え、お供をする鳥刺しのパパゲーノには、「魔法の鈴」を与えて送り出します。ザラストロの神殿に到着したタミーノは、ザラストロが邪悪な悪者ではなく、高僧であることを知ります。そしてパミーナと結ばれるためにザラストロの試練を受けることを決断します。パミーナは、愛するタミーノが、口をきいてくれないことを嘆き
自殺をはかりますが、三人の童子に彼の変わらぬ愛を告げられ、共に火と水の試練に挑みます・・・。
 現在の私たちの周りに存在する、数多くの苦難を乗り越えるための勇気と希望を与えてくれるオペラ・・・W.A..モーツァルトの名作「魔笛」を今こそあなたにお届けします!
第46回公演
2022年
(令和4年)


コジ・ファン・トゥッテ

指揮:髙橋裕之
演出:恵川智美

















  仙台オペラ協会第46回公演
  9月18日(日)・19日(日・祝)公演

・指揮:髙橋裕之
・演出:恵川智美
・電子オルガン:佐野麻里子
・ピアノ:堀内由起子
・合唱:仙台オペラ協会合唱団

「フィガロの結婚」の4年後に作曲された「コジ・ファン・トゥッテ」は、「後宮からの逃走」「ドン・ジョヴァンニ」「魔笛」を加えた、モーツァルトの5大オペラの中の1作品です。
 舞台はイタリアのナポリ。とあるカフェで、二人の若者と年配の哲学者が口論をしている場面から始まります。二人の若者、親友同士のフェランドとグリエルモは、それぞれの恋人、姉妹のフィオルディリージとドラベッラは決して浮気などしない!と主張します。しかし、それを否定する哲学者アルフォンソは、二人に賭けを持ちかけるのです。
 二人の若者は、アルフォンソの指示に従い、変装をして互いの恋人を口説くことになります。さらに、アルフォンソは、姉妹の女中デスピーナを買収し、姉妹に浮気をするようそそのかすのです。
 モーツァルトのオペラ作品の中でも、その美しいアンサンブルで有名なこの作品。とてもあり得ないシチュエーションの中、モーツァルトの軽妙な音楽に乗り、“女の貞操”を巡るドタバタの喜歌劇が展開されます。
第47回公演
2023年
(令和5年)
 
ドン・ジョヴァンニ

指揮:佐藤寿一
演出:伊藤み弥
 













 



  仙台オペラ協会第47回公演
  9月17日(日)・18日(日・祝)公演

・指揮:佐藤寿一
・演出:伊藤み弥
・電子オルガン:佐野麻里子
・ピアノ:佐久間葉子
・合唱:仙台オペラ協会合唱団

 舞台はスペイン。貴族のドン・ジョバンニは女性を好み、その容姿の良さと財力にものを言わせ、次から次へと女性を口説き落としていく。
 ある夜、騎士長の娘ドンナ・アンナに手を出したジョバンニは騎士長に見つかり、決闘の末、彼を殺してしまう。この失敗から、うまく回っていた彼の運命の歯車が少しずつ狂い始める。村娘ツェルリーナを誘惑しようとしたところへ、以前口説き落としたドンナ・エルヴィラが現れ邪魔をされる。騎士長を殺したことが、ドンナ・アンナにばれ、仇として追われるはめに・・・。それでも女性遍歴をやめないドン・ジョヴァンニ。「女性を口説くことは、私にとって食事をするのと同じことなのだ」と言い放つ。そして、ついに彼の前に殺された騎士長が石像となって現れた・・・。
第48回公演
2024年
(令和6年
 
 こうもり

指揮:末廣誠
演出:渡部三妙子
 





 
   
 

 仙台オペラ協会第48回公演
  9月15日(日)・16日(日・祝)公演

・指揮:末廣誠
・演出:渡部三妙子
・管弦楽:仙台フィルハーモニー管弦楽団
・合唱:仙台オペラ協会合唱団

 時は18世紀、とある年の大晦日のこと。オーストラリアの保養地を舞台に、この物語は繰り広げられます。
 金持ちの銀行家アイゼンシュタインにからかわれ、「こうもり博士」と何とも不名誉なあだ名を付けられてしまったファルケ。いつか仕返しをしてやろうと機会を伺っていました。アイゼンシュタインが役人を侮辱した罪で刑務所に入らなければならなくなった、と聞いたファルケ。好機をばかりに策略をめぐらせます。
 美人とパーティに目がないアイゼンシュタインを言葉巧みに誘い、大貴族オルロフスキー公爵の舞踏会に連れ出します。しかし、その舞踏会には、アイゼンシュタインの服役中に浮気相手のアルフレードと楽しもうと考えていた妻のロザリンデ、いつもこき使われている女中のアデーレ、刑務所長のフランクまで招かれていました。そう、全てファルケの策略です!お互いの招待を知らずに馬鹿騒ぎを始める刑務所長ろアイゼンシュタイン。女中のアデーレと鉢合わせしたり、仮装した自分の妻を口説いてしまったりと、右へ左へ振り回されます。大団円は刑務所。こうもり博士が仕組んだお芝居の登場人物が勢ぞろい。果たしてハッピーエンドとなりますかどうか・・・。
 ウィンナワルツに彩られたヨハン・シュトラウスⅡ世の極上の音楽。お洒落なドタバタ喜劇に繰り広げられる人間模様。“オペレッタの王”とも称されるウィンナオペレッタの最高峰「こうもり」を是非お楽しみください。